| 年月日 | 1998年10月10日 |
|---|---|
| 書店 | 講談社 |
| 著者 | 篠田節子 |
| ジャンル | ? |
| 本の出所 | 図書館 |
やっとやっと、図書館で出会うことができました。すんごく読みたかったんだもん。
山稜出版の文芸部に配属になった主人公は、辞めた篠原という社員の机を整理しているときに水名川泉という作家の原稿を見つける。その原稿に惹きつけられた主人公は、泉を探すため、東北に旅立つ。
死者の国と生者の国の境界は薄い膜に過ぎない。そんな独特の死生観のある世界が繰り広げられる。もし、主人公が身近に死を感じたことのない人間なら、泉という作家の原稿に執着したのだろうかと考えた。死に対する考えは年々変化する。死への恐怖はたぶん年々薄れてきているが、まだ生きることに執着があるから怖い。そんな恐怖感に訴えるものがある小説だった。