| 年月日 | 1998年10月24日 |
|---|---|
| 書店 | 新潮社 |
| 著者 | 町田 康 |
| ジャンル | ? |
| 本の出所 | 図書館 |
いけすかないなと思っているのに、見つけると読みたくなるのが町田康だったりします。くっすん大黒より、随分読みやすくなった気がするのは、文章が練れたからなのか、感性が鬼畜になれたのか、謎です。
「夫婦茶碗」「人間の屑」の二篇からなる中篇集です。二つとも似たようなテーマなんですが、前者の登場人物であるろくでもない亭主は平和な幸せが実は望みなのに対して、後者の方は心の底から人間の屑です。こういう男に引っかかったら人生ろくでもないなあと思いつつ、そんなことを考えていると貧乏くじを引きそうで怖いなどと、読む方もろくでもないことを考えていました。ろくでなしの精神構造がよく書けているなというのも感想です。なんか妙な説得力のある作品でした。