踊る黄金像
本のデータ
| 年月日 |
1998年11月20日 |
| 書店 |
早川文庫 |
| 著者 |
D・E・ウエストレイク |
| ジャンル |
? |
| 本の出所 |
購入 |
これは、酔っぱらって三省堂に行ったときに、天から降ってきた泥棒と間違えて買ってしまった本です。分厚いし、あらすじがやけに興奮しているから、おもしろいと言われつつ、読む気がしなくて放っておきました。
南米の小国から、アステカの黄金像が15個の複製と共に送られてきた。しかし、受け取りの段階で、スペイン語のアルファベットの発音から誤解が生じて、本来と違うところに配達されてしまった。荷物が違うとわかり、配送先をあたると、本物の黄金像は複製の15個と混じり合い、16人にレストランで配られてしまっていた。そして、16個の黄金像を小悪党たちがみんなで追い回す。
悪党たちが、小悪党でしかなくて、みんなして少しずつ間抜けな上(この間抜けさが憎めなくて可愛いんです)、彼らに関わることになる一般人もほとんど変人ばかりの、ドタバタ劇です。訳が興奮しすぎとしか思えなくて、読み始めてもなかなか調子が出なかったのですが、慣れ始めた頃には笑いが止まりませんでした。お陰で通勤電車で降りるはずの駅で降り損ねてしまいました(それは私が悪いって?)。原書で読んだら、さぞやおもしろいんだろうなと思いつつ、読めるわけないのがちょっと悔しいです。たぶん主人公であるジェリーもいいけれど、おかたい美女のフェリシティーとどんくさいペドロが特に可愛かったです。FBIはハイジャックと分かり合えても変態との間に深い溝があるとか、ポルノ小説では体の細部を細かく描写するけれど車の運転をする人の描写はそうしないとか、時々へんてこなことが書いてあるのもおもしろかったです。
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