| 年月日 | 1998年11月23日 |
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| 書店 | 青樹社 |
| 著者 | 藤沢周平 |
| ジャンル | 時代小説 |
| 本の出所 | 借りる |
近所のおじさんに貸していただいたまま、つんどく状態になっていましたが、ようやく読むことができました。っていうのは、歌麿ってイメージがなぜか悪いんですよねえ。女たらしとか。。。
歌麿が、絵のモデルにした女性と次々に親密になっていくという連作集に近い感触の作品です。滝沢馬琴や、写楽なども登場したり、白石の改革下で浮世絵をはじめとする文化や風俗の流れも語られます。歌麿が、自分から写楽へ浮世絵の花形が移っていく様子を冷静に眺める部分などは、秀逸です。
芸術の才能がないから、それを持つ人間の苦しみなぞは、わからないけれど、わかった気にさせてしまうような小説だと思います。