闇の傀儡師(上・下)







本のデータ
年月日 1998年12月11日
書店 文春文庫
著者 藤沢周平
ジャンル 時代小説
本の出所 古本屋で購入





なんか題名があんまり好きじゃなかったので、ツンドク状態だったのですが、読み始めたらおもしろくて一気に読んでしまいました。

幕府の将軍の代替わりの頃に、世間を騒がせる八獄党。目的もわからず、経緯も、誰が加わっているかも知れない存在。家を出て、自身の筆で生計をたてるようになった武士源次郎は、ある日公儀隠密が襲われ事切れた時に立ち会い、「八は田に会す」という書き付けを言付けられたことで、八獄党を巡る政争に巻き込まれていく。

時代としては、田沼意次が政治の中心にいて、松平定信が実権を自分の手中におさめようとしている時期です。歴史的には、いくつかの出来事だけが頭に残っているという状態だったので、そういう意味でもたくさん発見がありました。印旛沼が政治的に重要だったというのがかなり意外です。どうして、あんなに何度も干拓が試みられたのだろうと、疑問を感じていたので、パズルが解けたような気分でもありました。あと、一番好き場面について書くと、思いっきりネタばれになってしまうので、感想が書けません。柳生新陰流の老人の孫娘に関わる話が好きですとだけ書いておきます。それと、こめさん、花車のこと教えて下さってありがとうございます。



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