| 年月日 | 1998年12月20日 |
|---|---|
| 書店 | 文芸春秋 |
| 著者 | 藤沢周平 |
| ジャンル | エッセイ? |
| 本の出所 | 図書館 |
本当は、好きな作家について、プライベートまで知りたくない。エッセイすら読みたくはない。神秘の中にいて欲しい。興味がないとは言わないけれど。一応、読破しようと思ったので、気が進まないながらも借りてみた。
藤沢さん自体は、自伝を読むのは好きでも書く気がないと言う。そして、死という恵みが後悔の多い一生をいつか記憶から消し去るというのに、それに逆らって残したくないと言う。それでも、半生の記を書いたのは、なぜ作家になったのかということは、知らせたいからだという。
この本を読んで、藤沢さんの小説に感じられる優しさが、少しだけ理解できたような気がする。激しい一生を生きてきた人だからこそ、優しく強い文章が書けるのかもしれない。実際、どういう方なのか、本を読んだだけで理解できるとは思えないけれど、藤沢周平という作家に改めて惚れた。