弥勒
本のデータ
| 年月日 |
1998年12月31日 |
| 書店 |
講談社 |
| 著者 |
篠田節子 |
| ジャンル |
小説 |
| 本の出所 |
借りる |
当分読めないかなと思っていましたが、まなみさんとにしむらさんのご厚意で思いがけず読むことができました。幸運です。
ヒマラヤの小国パスキムに興味を持つ元学芸員の新聞記者永岡は、あるパーティで妻がつけていた櫛がパスキムの仏像のものであることを発見した。櫛の入手先を訪ねたところパスキムに内乱が起きていることを知り、美術品の保護などの理由も含めてパスキム展を企画するが、政治上などの圧力により中止せざるを得なくなる。そんな折り仕事でインドに行った永岡は、パスキムへ行こうと思い立ち、国境を越えるが。。。。。
人間が生きていくために本当に必要なものは何かはもちろん、中国の文革、そしてチベットの現況、その他にもいろいろな政治や社会情勢を考えさせられる小説でした。たぶん、パスキムが空想の国だからこそ、こういう問題に触れられるのでしょう。これは、私の1998年の読書の最後を飾るのにふさわしい本だったように思います。何を書いていいのかわからないので、久しぶりのお薦め本に選んでおきます。
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