OUT
本のデータ
| 年月日 |
1998年1月13日 |
| 書店 |
講談社 |
| 著者 |
桐野夏生 |
| ジャンル |
小説 |
| 本の出所 |
図書館 |
図書館で、予約もしないで、借りられる日を待っていたら、読むのが今頃になってしまいました。なぜ予約をしないかというと、平日に「次の人が待っているから、早く借りに来て下さい。」なんて電話が来るのがむかつくからです。一週間待ってくれるとかはっきりした決まりがある図書館ではないらしいので、小心者の私は週末になるまで心臓が縮み上がるような思いをしています(断りたくはないもので)。直木賞が宮部みゆきさんに決まったそうですが、これで彼女の本は半年くらい図書館から消えることでしょう。「理由」を読める日は果たしていつ来るのでしょうか。ま、もともと、ほとんど貸し出し中だけれども。。。。。
夜勤パートの主婦4人のグループは、それぞれカツカツの生活をしていた。カード・ローン地獄を抱える者、賭事で貯金500万を全て使い給料を家に入れない夫を持つ者、小さな家のローンを持つ者、姑と娘を一人で面倒みなくてはいけない者。ある日、その中の一人の弥生から、雅子のもとに弥生から「困ったことになった。」という電話があり、特に義理も弱みもない関係にも関わらず、雅子は力を貸すことにした。そして、4人は今まで守ってきた境界を超えた。
あらすじや書評は何度となく目にしていて、桐野さんがそういう話を書くとどうなるのだろうと少し思ったのだけれど、桐野さんらしい小説でした。特に雅子という女性のかっこよさは象徴的かもしれません。もし、金銭的にも精神的にもぎりぎりの生活を自分がすることになったら、果たして良心を持っていられるだろうかと考えると、怖くなりました。ま、今だって、良心を持っているかといわれると怪しいけれど。
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