「エルサレム」亭の静かな対決







本のデータ
年月日 1998年1月16日
書店 文春文庫
著者 マーサ・グライムズ
ジャンル ミステリ
本の出所 借りる





こめさんよりお借りしました。ジュリー警視シリーズの第5弾です。

ジュリー警視は、従姉妹を訪ねる途中、墓地で魅力的な女性ヘレン・ミントンと出会う。しかし、出会った直後に彼女は殺された。ジュリー警視は、地元の警察とレイサーにお願いして、ヘレンの死の原因を調べる。ところが、ヘレンの身寄りは画家である従兄弟ただ一人で彼女自身の生活についてすら、はっきりしない。一方、メルローズは、詩人のヴィヴィアンと強引に同じ場に招かれた叔母のアガサと共に、作家のパーティーに向かう。そこには、ヘレンの従兄弟も招かれていた。そして、そこでも殺人事件が起きた。ジュリーは一見無関係の二つの殺人事件にはつながりがあると考える。

メルローズが、貴族の跡継ぎであるトミーに翻弄されて、雪で閉じこめられ新聞も届かない館から「エルサレム」亭まで、クロスカントリーで行くところや、トミーの下手なピアノとオーボエの演奏の描写が特に笑えました。お決まりのメンバーのお決まりのお楽しみは健在です。事件の捜査が進むにつれて、ヘレンという女性の過去が明らかになっていくのですが、それが悲しくて、幸せにならないで死んでしまったのが可哀想でした。トミーが事件を通して、少し大人になるところは、ほろりとしました。



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