| 年月日 | 1999年2月11日 |
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| 書店 | 角川文庫 |
| 著者 | パール・バック |
| ジャンル | 短編集 |
| 本の出所 | 古本屋で購入 |
べたな題名の通り、愛に生きた女性たちを描いた短編集です。読んだ後は、こうしか題名のつけようが確かにないなと納得しました。
亡き夫と二人で過ごした日々を忘れたくないと願う女性を描いた「心の秘密」を初めとする5つの短編が収録されています。心に残ったのは、十一年間一緒に暮らした男性に去られた女性が、絵の個展のためにニューヨークを訪れ、そこの公園で出会った3つの少女と心を通わせる「公園の朝」という短編です。愛に生きるというと、いろいろ偏見もあって、周囲の迷惑も顧みず自分の思いのために爆走する女性しか思い浮かべられないのですが、この短編集では奪う愛ではなくて、穏やかで静かな愛なのが印象的でした。これで、登場人物が聖女だったら、「けっ。嘘っぽい。」の一言で終わるんですが、そうでもないのが美しいなと思いました。時代が違うのか、価値観や女性像に古めかしい部分もたくさんありますが、自分がこれからどうしたいのか考えさせられました。