香水
本のデータ
| 年月日 |
1999年4月4日 |
| 書店 |
文芸春秋 |
| 著者 |
パトリック・ジュースキント |
| ジャンル |
? |
| 本の出所 |
借りる |
まなみさんが読んでいたのが羨ましくなって、にしむらさんにお借りしました。
どうもありがとうございます。
嬰児殺しの母親から生まれた体臭を持たない子供は、人間離れした嗅覚の持ち主に成長した。自分が愛されるための香りを追い求めた彼の精神は健全とは言えなかった。
あまりのすごさに食欲がなくなりました。読んでいるだけで臭ってくるような感触でした。潔癖性の方にはつらそうなのでお薦め本にはしませんが、すごく気に入りました。
文章を読んでいて、どこかで読んだ感覚だと思ったら、訳者が池内紀さんでした。池内さんと言えば、さるMLに入っていた頃、彼のファンだという女性の攻撃的なメールでメールチェックをするたびに精神的なダメージを受けた記憶があります。討論に参加したくなかったので傍観していましたけれど。それがきっかけで、彼女を熱狂させる池内先生という方はどんな文章を書くのだろうと、数冊本を読みました。ずば抜けて頭がいい方だなという印象を受けました。真摯な調査をされる方だなとも思いました。ただ、エロスに対する美意識に相容れないものがあったので、それっきり読みませんでした。ところが、この本には参りました。原著を読めないのでなんとも言えませんが、本の持つ凄みの幾ばくかは、訳者によるものじゃないのかなと思いました。
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