| 年月日 | 1999年4月12日 |
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| 書店 | 新潮文庫 |
| 著者 | 隆慶一郎 |
| ジャンル | 時代小説 |
| 本の出所 | 古本屋で購入 |
刀工であった師匠が残した言葉に従い、若い頃に師匠が打った数打ちといわれる刀を全て折るために鬼麿は旅を続ける。そして、訪ねた各地で、職人としての師匠の本当の顔と、無類の女たらしである師匠の顔を更によく知ることになる。
巨漢で猛烈な強さを持つ野生の男である鬼麿も魅力的だが、小説中では死んだはずの師匠の人となりがすごく好きだ。仕事に真剣なのはもちろんだが、その時々に惚れる女性にもすごく真剣なところがなんともいえない可愛げがあったりする。あと気軽で破天荒な行動も目が離せない。仕事だけでなく女性に対しての姿勢まで似ている師匠と弟子の関係も素敵だなと思った。緊迫した場面が多いわりには、ほのぼのと心が温まったり、ちょっと笑ってしまえる小説だった。
白抜きのお薦めの基準には当てはまらないけど、個人的にはすごく好きな本です。