| 年月日 | 1999年5月27日 |
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| 書店 | 新潮社 |
| 著者 | J・アップダイク |
| ジャンル | 文学? |
| 本の出所 | 図書館 |
図書館に行って、ふらふらっと借りてきてしまいました。昨年、同著者のウサギシリーズにはまりすぎて、ひどいめに遭ったのに懲りない奴です。でも、これはあんまり心に痛くなくて、静かに楽しめました。
トリスタンとイズーの物語をモチーフに、ブラジルで展開される男女の物語。リオで産まれ育ったトリスタンは、民族としてはアフリカ系。底辺の生活から成り上がろうという希望を胸に、こそ泥やかっぱらいを繰り返していた。ある日海岸で、上流階級の肌の白い美女イザベルに出会う。二人は恋に落ち、それを反対するイザベルの父から逃げ回る。
あらすじを書こうとすると、結構情熱的な物語だというのに、気怠いムードのある不思議な小説でした。貞操という概念が独特であったのと、呪術によって二人の人種が入れ替わる展開など、本当なら心が刺激されそうなところが、すんなり受け入れられました。しかも、男性の弱さの描かれ方には、妙に納得がいくところがありました。