| 年月日 | 1999年6月22日 |
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| 書店 | 新潮社 |
| 著者 | 小野不由美 |
| ジャンル | ホラー? |
| 本の出所 | 借りる |
RE-QUINさんから、ゆみなさん経由でお借りしました。ありがとうございます。
昔ながらの祭りや行事、土葬の風習などをかたくなに守る集落に、不気味な洋館が建てられた。その夏から、村に死人と転居者が急増する。不審を覚えた医者の尾崎と、幼なじみである僧呂静信はそれぞれが別の方法で調べ始めるが、村は急激に死に包囲されていく。
物語自体と倫理観の描き方がすごく緻密で引き込まれました。けれど、最初は夏野という少年、次に女子中学生の田中かおりと尾崎に感情移入してしまったせいか、とにかく静信という登場人物に意味不明の強烈な怒りを覚えて異常に興奮してしまったような気がします。結末は最初にわかっていたのだけれど、とにかく、やるせなくて、どんどん高まっていた怒りのやりばに困りました。ありえない理想を求めて自分を傷つけないために行動を避けるということは、極限の中でなくとも現実にたくさんあるわけで、現実の怒りがシンクロしてしまったのかもしれません。