| 年月日 | 1999年7月2日 |
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| 書店 | 文芸春秋 |
| 著者 | 町田 康 |
| ジャンル | ? |
| 本の出所 | 図書館 |
シナリオライターである主人公が取材旅行に出かけた先で奇妙なことに遭い続ける「けものがれ、俺らの猿と」と、お金と住まいのために友人の代わりに復讐をする「屈辱ポンチ」の2編からなる中編集。どっちも現実味がないようで、妙にうなづける部分のある小説です。前者の、肉食虫が大量発生する部屋だの、素麺を口から垂らした若者ばかりがいる町だの、シュールな世界が展開されていく浮遊感がおもしろくかったが、気に入ったのは表題作の方。人生の明暗が、主人公たちの行動の情けなさに現れているようなのに、暗くなり過ぎなくてあっさりしているところがよかったような気がする。