預言者ノストラダムス
本のデータ
| 年月日 |
1999年7月14日 |
| 書店 |
集英社 |
| 著者 |
藤本ひとみ |
| ジャンル |
歴史小説? |
| 本の出所 |
図書館 |
預言者ノストラダムスと、フランス王妃カトリーヌ・ド・メディシスの関わりを中心に描いた歴史小説。カトリーヌ・ド・メディシスという女性は、フランスにルネッサンスの文化をもたらした女性でメディチ家の血を引くこと以外、特に知らなかったので、そういう面でも新鮮でした。ノストラダムスの野心と幸せを願う心のバランスの描き方や、カトリーヌが心を傷つけながらも運命に立ち向かっていく(ってそんなに可愛いものじゃないんですが)様子が好ましい印象でした。ノストラダムスが、神懸かりではなく科学的な思考の持ち主であり、時代の知識人であるという認識、またキリスト教の教義の否定を恐れて預言をわかりにくいものとしたという設定も興味深かったです。全部の罪に耐えられなければ、国家の中心で何かをやるべきでないというカトリーヌとノストラダムスの考え方は、個人的にすごく好きです。カトリーヌの側近の拷問から生きて帰った美男子アルベルトというキャラクターがいかにも藤本ひとみっぽいのも楽しめました。
読んだ本1997へ