仏陀の鏡への道







本のデータ
年月日 1999年7月21日
書店 創元推理文庫
著者 ドン・ウィンズロウ
ジャンル ミステリ
本の出所 購入





前作ストリート・キッズで、イギリスの片田舎での隠遁生活を送ることになったニールは、静かで平和な時を過ごしていた。そして、「鶏の糞」のような仕事と言われる依頼を受け、ペンドルトンという科学者とリ・ランという女流画家と接触するが、彼らは行方をくらましてしまった。彼らを追い、香港、中国へとニールは旅(?)をする。

文革絡みのストーリーがすごくほろ苦い感じだった。拘留中に通訳と下世話な言葉で心を通わす様子、リ・ランへの憧れに似た思慕、仏陀の鏡と言われる場所の厳しい自然の描写が、なんとも言えない。中国の文革の話の描写自体は、ソフトにしてあるけれど、九龍塞城や飢えの描写など、ミステリやニールの魅力以外にも心を捉えるたくさんある小説だった。




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