| 年月日 | 1999年10月18日 |
|---|---|
| 書店 | 文春文庫 |
| 著者 | ジェイムズ・エルロイ |
| ジャンル | ? |
| 本の出所 | 借りる |
ゆみなさんよりお借りしました。ありがとうございます。
場末のトロンボーン吹きの惨殺死体とそれと類似した連続殺人に異様な興味を示すダニー・アップショー、そして赤狩りを出世の道具にしようとする男たちと組まざるを得なくなったコンシディーンとバズ。コンシディーンとバズとアップショーの奇妙な友情が読んでいて切ない。
もしかしたら悪役かもしれない方が圧倒的に強い立場で、悪役じゃない登場人物は戦いに勝てず、やり切れない運命を辿る。題名の由来を示す文章は、殺人犯にも奇妙な同情を覚えさせる。だから、怒りを覚えるとしたら、前作から引き続き生き延びている登場人物たち、そして今回も生き延びた登場人物たちかもしれない。そんな後味が悪いはずのお話なのに、そうかと納得できてしまうのが不思議だ。