| 年月日 | 1999年10月30日 |
|---|---|
| 書店 | 文春文庫 |
| 著者 | ジェイムズ・エルロイ |
| ジャンル | ? |
| 本の出所 | 借りる |
ゆみなさんよりお借りしました。ありがとうございます。
LA四部作の三作目。亡くなった兄より父に認められたいと願う野心家のエクスリー、母親を父親に殺された過去を持ち女性に乱暴する男が許せないバド・ホワイト、捜査中に一般市民を殺してしまったヴィンセンズ、それぞれ傷を持ち似たところがある者同士でありながら対立する男たちが、ナイト・アウル事件と変に芸術的なエロ本の捜査を続けるうちに二つの事件のつながりを見いだしていく。悪役(???)にダドリー・スミス、エリス・ロウ、ミッキー・コーエンなどお馴染みの登場人物が不条理を際だたせる。
最初は、バド・ホワイトに感情移入しつつ読んでいたのだけれど、物語の後半はエクスリーという登場人物の孤独に惹かれた。父に認められない息子であり、女に愛されない男であり、理解してくれた女性は自分ではない男を愛している。孤独と、心の傷という運命の歯車について考えさせられた。