シュウシュウの季節







本のデータ
年月日 1999年11月05日
書店 角川文庫
著者 嚴 歌苓(ヤン・ゲリン)
ジャンル 短編集
本の出所 購入





表紙の女の子がなんか可愛いく思えたので買ってしまいました。サントリーのウーロン茶のCMの女の子の顔とかわりと好きなんですよね。私。
文革下に青春を過ごした著者の経験から綴られる恋愛(?)小説集。軍馬放牧の訓練のために山に連れて行かれた少女が成都に帰るためにした悲しい選択を描く「シュウシュウの季節」、殺人罪で処刑される男を描く「少尉の死」、かつて有名だった踊り子が尊厳を失い取り戻そうとする過程での出会いと別れを描く「白蛇」、チベット族の盲目の美少女に禁断の恋をする男を描く「リンゴ売りの盲目の少女」、婚約者の厄介者の弟との心の交流を描く「しょせん男と女しか」、奇妙な聖性を持つ少女小漁と市民権を得るために偽装結婚した老人との不思議な関係を描く「少女小漁」から成る。

重い時代背景の下での、静かで切ない恋愛感情の描き方が、ちょっと新鮮だった。恋愛について考えることはあるけれど、もし今の自分の環境ではなかったら、同じような感情や価値観を持てるのだろうかと考えてしまった。個人的には、「しょせん男と女しか」と「少女小漁」が気に入ったけれど、「白蛇」の倒錯した雰囲気も印象が強かった。




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