| 年月日 | 2000年02月02日 |
|---|---|
| 書店 | ハヤカワ文庫 |
| 著者 | 稲見一良 |
| ジャンル | ? |
| 本の出所 | 購入 |
石に鳥を描く老人と、旅を終わりにしなくてはいけない若者が出会う。そして、石の鳥を見て心を打たれた若者は鳥の夢を六つ見る。その六つの夢の一つ一つが短編となっている本。
稲見一良さんの小説を読むと、死ぬまでに自分に何ができるだろうと思う。その強さを分けてもらったような気がしてくる。たとえ形になるものが何も成せなくても、何かしようと思う心は心臓が止まる直前まで持っていたいと思う。そして、入院していた母に、この本を贈りたかったと思う。同じことばかり書いている気がするけれど。
六つの短編のうち、一番好きなのは、船が難破して漂流していた男がオサガメとグンカンドリに救われる「波の枕」という話。ある時海で見た、飛び魚が跳ぶ姿が目に浮かんだ。