| 年月日 | 2000年06月03日 |
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| 書店 | ハヤカワ文庫 |
| 著者 | ダン・シモンズ |
| 本の出所 | 借りる |
ゆみなさんにお借りしました。ありがとうございました。
心を操り、残酷な事件を起こすことでエネルギーを得て、いくばくかの若さを得るマインド・ヴァンパイア。彼らは無敵ではなく、不死でもなく、不老でもない。この設定が、ヴァンパイア伝説の原点をより人間的にしたようで面白い。ソールが操られる時の脳波を分析するところなんかも、その人間くさい部分が強調(?)されて、スパイスになっている気がした。主要登場人物、特にナタリーとロブは魅力的だし、ウィリーやメラニーやバートランドの狂気の描き方も興味深い。でも、前半は胃もたれするような感じでなかなか進まなかったし、後半は一気読みだったのだけれど、二人ほど死ぬところがあまりにも可哀想と感じて息苦しかった。同じ死の情景でも、可哀想とか残酷と感じる部分と、麻痺しているのか感じない部分ががあるのが、我ながらちょっと怖い。