| 年月日 | 2000年08月07日 |
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| 出版 | 角川文庫 |
| 著者 | パトリシア・ハイスミス |
| 本の出所 | 購入 |
目立たなくて、屈辱的な日々を過ごしていると感じているトム・リプリーは、富豪の息子で誰からも愛されるディッキーに成り代わろうとする。ディッキーの無意識の意地の悪さと魅力、トムの冷静なようで不安定な精神状態がうまく書かれていて、非常に心臓に悪いサスペンス。「太陽がいっぱい」を映画に合わせて改題したとのこと。でも、「太陽がいっぱい」のままの方が魅力的な題名だと思うんだけどなあ。
たぶん、いろいろ欠点もあるのだろうけれど、何とも魅力的なサスペンス。細かい言動や表情の表現がたまりません。中盤から後半にかけては、読んでいるだけで心臓がぎゅっと握りつぶされるように緊張していてどうかなりそうでした。