| 年月日 | 2000年11月18日 |
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| 出版 | 文芸春秋 |
| 著者 | 町田 康 |
| 本の出所 | 図書館 |
「きれぎれ」「人生の聖」の二編から成る中編集。登場人物も繋がっている感じがするので、もしかしたら全部で一つの長編なのかも。
生活水準として、自分は底辺と思っていたけれど、本当の底辺でもないなあと思いながら読んだ。そういう言葉を使うのは嫌だけど、電波系小説なのかもしれない。私が勝手に予測するところの電波系の匂いはするけれど、基本的には文学でもある。怒っている時に、純粋に怒れたらどんなに気持ちいいだろうと考えたことを思い出した。だいたい、年を食うにつれて、打算っていうのは無意識に働くようになる。打算を排除して、思うがまま破れ被れに生きたらどうなるだろうという痛快小説に感じてしまった。でも、この打算ってやつは仕事をしている時には案外自然に飼い慣らされていて、それほど邪魔じゃない。まあ、プライベートでも条件反射的に稼働させないと、大人とは言われないんだろうな。