13編から成る犯罪をテーマにした短編集。コミカルだったりシリアスだったりと、いろいろなトーンの小説があるが、どれもエスプリが利いていてお洒落(?)である。特に気に入ったのは、シリアスなトーンの「慈悲の殺人」。ブラック・ユーモアも利いているし、シニカルだけれど、悲劇でもある。結末には、主人公である女性の優しさが身に染みる。