2004年4月の感想
高野史緒 『アイオーン』 早川書房 2004年4月2日 (図書館)
- 高野史緒さんお得意の歴史改ざんもの(SFでもあるのかも)。途中まではすごく面白かったのだけど、最後の第四部がかなり無理矢理でだんだん意味不明になっていくのが気になりました。砂漠の真ん中の女しか生まれない部族のお話とか、すごく面白かっただけに怒りのやり場に困りました。馬鹿な自分に怒るべきですね。はい。
貫井徳郎 『さよならの代わりに』 幻冬舎 2004年4月3日 (購入)
- 劇団の看板女優が上演中に控え室で殺害されるという事件が起こるミステリかと思いきや、なんとも甘くてセンチメンタルなタイムトラベルもの。楽しくは読めたけど、ロマンチストで世間知らずな主人公にむかつきっぱなしでした。男性やまだ恋に恋する女性が読めば違うのかもしれませんけれど。
小路幸也 『高く遠く空へ歌ううた』 講談社 2004年4月11日 (購入)
- 前作である空を見上げる古い歌を口ずさむはちょっと素人くさいと思ったんだけど、今回はそういうことは何もなくて本当に一気読みだった。面白かったんだろうと思う。それに二作通して初めて好きな登場人物が現れた。ルーピーだ。犬笛の音が聞こえるなんてなんか神秘的。実際低周波が聞こえちゃったら、普通の生活も苦痛なのだろうし、もう一つ性向でちょっと気になることがあるけど、読んでいるときにはまったく気づかない。
ただ女性の登場人物が相変わらず好きになれない。女性が出てくるところを読んでいると、意味もなく不特定多数の男性に振られたような気分になってくるから不思議だ。
乾くるみ 『イニシエーション・ラブ』 原書房 2004年4月15日 (購入)
- マユがあまりにも最初からうさんくさいし、鈴木君の性格もいかにも騙される典型だし、不愉快なやつらだなーと読み終える寸前になってから「辰也って誰?」って思った。腰巻どおりにもう一度読んでみたが、なんかしっくりこない。仕方なく、いろんな方のネタばれの感想をチェックしにいって、順番のことがやっとわかった。
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