コーラーを使おう ◇

&D独自のルールとして、「コーラー」という役割があります。
マッパーというのは他のゲームでも見かけますが、
コーラーに関しては見かけることは少ないでしょう。
コーラーの役目というのは、いわば、キーボードやコントロールパッドから
直接選択肢を入力する人、というものです。
つまり、パーティの次のターンの行動を明確に宣言し、
誰が何をするのかというのを正確にDMに伝える役目を担っているのです。
パーティ内で次の行動についての議論が終ったら、
直ちにその旨をDMに伝えます。
そして、その結果をDMがパーティメンバーに伝えます。
DMはこのとき、コーラー以外のプレイヤーの発言は、
参考程度に聞きとどめ、実行に移すのはコーラーの宣言のみとします。
こうすることで、D&Dゲームがスムーズに運営されていくのです。
パーティの人数が4人を超えたら、コーラーを導入することをお勧めします。

意点として、

正しい図式:
「パーティ議論」→「コーラー宣言」→「DM処理」→「パーティ議論」

間違った図式:
「個人」→「コーラー」→「DM処理」→「コーラー」→「個人」
を、「パーティの人数分行なうこと」

です。
誤った図式におけるコーラーは、何の役にも立っていません。
それどころか、かえって情報伝達のスピードを下げてしまっています。
コーラーを使い慣れていない時によく起きるミスです。

例:
プレイヤー4人、それぞれP1,P2,P3,Pcで、Pcがコーラーです。

P1:どうする、みんな? この先は十字路になってるぜ。

P2:そうだな…。とりあえず、道の先を偵察だな。聞き耳立てようぜ?

P3:いや、まてよ。さっきターンしたグール、
そろそろ追いかけてくる時間だぜ! さくっと決めて、進んじまおうぜ。
どうせなんにもありはしないよ。あったら、そんとき考えればいいのさ!

Pc:十字路を右か左か前進か。う〜ん、どうしようか、みんな?


例−1 正しい使われ方

P1:グールに追い付かれるのはイヤだが、
この道進んでワナとかがあったりするのもイヤだ。
ここは1ターンを偵察に使って、その後に決めようよ。

P3:いやぁ、ここは常用通路だって、きっと。
だから、ワナなんぞはありゃせんて。

Pc:でもさ、もし進んだ先にも別のモンスターとかがいて、
そいつらとグールとのはさみうち、なんてことにでもなったら…

P2:むなしい議論はそこまでだ! みろ、みんな!
DMのやつが何かサイコロをふっているぞ!!

DM:ふふん、内緒内緒。

Pc:仕方ない。この1ターンは聞き耳。オレとP1とP3の3人だ。
それぞれ、北、東、西の通路。P2は後ろを警戒。これでいいかな、みんな?
OKなら、DM、それぞれを実行してくれ。

P1,P2,P3:OK。

DM:はいよ…と。聞き耳判定の結果は、おや、P1。
君は通路の先から生き物の話し声らしき雑音を聞いたぞ。
PcとP3は特に何も聞かなかった。
P2、いまのところ、異常はないようだよ。このターンはこれで終了。
さて、次のターンだが…


例−2 正しくない使われ方

P1:グールに追い付かれるのはイヤ。
オレは東の通路を聞き耳するぞ、コーラー?

Pc:了解。DM、P1は東の通路を聞き耳します。

DM:聞き見判定は…。何かの話し声を聞いたぞ。以上だよ、コーラー。

Pc:了解。以上の結果を得たぞ、P1。

P1:じゃあ、東はパスだな。

P2:ならボクは、北の通路を聞き耳。コーラー、頼む。

Pc:だそうです、DM。

DM:判定の結果、何も聞こえなかったぞ。コーラー。

Pc:だそうです、P2。

P2:ここは不明か…。もう1ターン使って調べたいな、コーラー?

Pc:というわけです、DM。

DM:はいはい…と。音は聞こえない。

Pc:聞こえないらしいぞ、P2。

P2:う〜ん、迷った。おい、P3。
あんたまだこのターン行動してないけど?

P3:P1とP2が北と東なら、俺は西かな。西を聞き耳、コーラー。

Pc:DM、P3は西の通路を聞き耳します。

DM:…何も聞こえない。

Pc:何も聞こえないよ、P3。

P3:そうか…。ところでコーラー、アンタもなにかしろよ。

Pc:あ、そうだね、えーと、じゃぁ…

DM:いやごめん、コーラー。もうこのターンは終っちゃってるよ。
だって、P2がもうすでに次のターンにうつっちまったろ?
P3までは許すとして、コーラー、君の行動時間は
無くなってしまったとものとみなすよ。
次のターンはP2の聞き耳が終ったところからなんだけど…
イヤーみなさん、ついてませんねー。
P2が聞き耳していた間、グールの気配が!
でも、誰も警戒していなかったから、
みんな不意をうたれなかったかどうかサイコロふっておくれ。

P1、P2、P3、Pc:そりゃ大変だーッ!!


こまで露骨な事態は起きないと思いますが、
しかしそれでも、使い慣れないうちは
こんな事件だって起きないとは言い切れないのです。
またあるいは、コーラーをパーティリーダーとごっちゃにしてしまい、
ワンマンコーラーになる危険性も、まだまだ捨て切れません。
気をつけて欲しいのは、
コーラーはただたんにパーティ全体の意志をDMに伝えるだけであって、
特別にパーティリーダーと兼任する必要はないということです。
コンシューマ機で、ウィ○ードリィをやる時のことを考えてみて下さい。
あなたは、6人パーティのリーダーでも何でもないのに、
パーティの総意を決定しているではありませんか!
あれを、本当にプレ○テの前にプレイヤーが6人いて、
そのうちの誰か一人にパッドを握らせているだけですよ。
残り5人が「右いけ」だの「キャンプ張れ」だの言っても、
あなたが「パーティ前進」を入力したら、前進するしかないのです。
あなたがコーラーだから。