アライメントを考えてみよう ◇


ここで考えることは、

『ローフルならこうあるべし』
『ケイオティックはこうなのだ』


といったものではありません。
文章でどうこう表現するのは難しいので、
もうちょっと数学に頼った考え方を行なってみたいと思います。


それにはまず、キャラクターたちがローフル的な状態やケイオティックな思考に至るまでを、
定義しておかなければなりません。

この定義の仕方によっていろいろ意見が分かれるのではありますが、
ここではとくに、

全てのアライメントをもつ存在は、ローフル的思考とケイオティック的思考を内在させている

としてみます。つまり、あるキャラクターのアライメントがローフルであることを言うためには、

常に、内在しているローフル性とケイオティック性のうちローフル性のほうが表立って目立っている

あるいは

ローフル性のあらわれる確率がケイオティック性のあらわれる確率よりもずっと大きい

といったことです。

ではニュートラルはどうなのか?
といった疑問が湧きます。

ここで二つに分かれます。
一つは、先の定義に沿って、

ローフル性とケイオティック性があらわれる確率が等しい (A)

とすることです。
もうひとつは、

ニュートラル性という独立したパラメタを導入する (B)

ことです。

集合論的に言うと、最初のニュートラルの定義(A)では、
ローフルとケイオティックの二つの集合だけが存在し、
ニュートラルはこの二つの積集合 ( AND ) です。

もう一つのほうの定義(B)では、ニュートラルという集合が独立に存在し、
全ての集合 ( L, C, N )は互いに独立に存在していることになります。

集合論的な記号を用いると、
ローフル集合をL、ケイオティックのそれをC、ニュートラルのそれをNと書くことにして、
最初の定義(A)は、

N = L∩C      
L' = L - ( L∩C )
C' = C - ( L∩C )

となり、もうひとつの定義(B)では、

L∩C = C∩N = N∩L = φ 

となるわけです。
(L' やC' は、純粋なローフルやケイオティックアライメントを表します)

集合論からちょいと量子力学的に表現を変えてみます。
そのキャラクターのある思考状態(アライメント状態)を| ψ >で書くことにして、

ローフル性のあらわれている状態を| L >
ケイオティック性のあらわれている状態を| C >
ニュートラル性のあらわれている状態を| N >

と線形独立な状態ベクトルで書いてやりますと、
最初の定義によるニュートラル(A)は、ニュートラリティはLとCの出現確率が等しいとしましたから、

| ψ > = l| L > + c| C > ( l = c )

と書かれます。
もう一つの定義によるニュートラリティ(B)は、

| ψ > = l| L > + c| C > + n| N >
n > l, n > c .

となります。
状態ベクトルの係数 l, c, nが、そのアライメントの出現する確率(振幅)を表します。
(簡単の為、l > 0, c > 0, n > 0で、かつ実数であるとしておきます)
当然ながら、確率と言った以上、確率振幅の大きさの二乗の和は1になるように規格化されています。

さらに、各状態ベクトルが線形独立でかつ直交してることを仮定して、

< i | j > = δij  ( i, j = L, N, C )
(δはクロネッカーのデルタ記号です)

という条件も必要です。
この条件が各アライメントが線形独立であることを保証してくれます。



さて、長い前置きはこれでおわりです。
次は実際にキャラクターのアライメントを具体的に決めることです。

そのDMさんが定義(A)(B)のどちらの考え方を採用するかは分かりませんが、
どちらの定義を用いたにせよ、そのキャラクターのアライメントを数字で表すことが可能です。
もちろん、数字で表現はできますけど、その数字にどこまで依存するかはやっぱりDM次第です。

数字の決め方は以下のようにやります;

あるキャラクターのアライメントをローフルであるとしたいのなら、

(A): l ≫ c     

(B): l > n ≫ c 

となるように、係数l、c、nを調整してやればいいのです。
この調節は全くの任意であるかと言うとそうではなくて、

l^2 + n^2 + c^2 = 1   

となるように配分してやらなければならないという制限がつきます。
それ以外は全く任意です。

さて、数字で表したからには、そのキャラクターが自分のアライメントに対して、
どのくらい正直に従うかを見積もることができるようになったわけです。

例えば、同じケイオティックキャラクターでも、
c = 0.89 のキャラクターと、c = 0.62 のキャラクターでは、
明らかにそのケイオティック性(のあらわれ)に差があるのです。
数字で表現したのでそれが一目瞭然なのです。


さ、これでもう、積極的にローフルになっていなからといって、
XPにペナルティをもらうときに、プレイヤー側から数字を持ち出して反論することができますね。

「僕はローフル性0.58の、あんまり表立ってローフルでないローフルなんだよ」

と(笑


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