ファンタジーRPGに使えそうな数学 ◇


科学になくてはならないものに、
数学と云う自然界を記述するための共通語があります。

例えば英語は、我々人類にとっての共通語です。
数学は、自然界にとっての共通語です。
あらゆる科学は、数学でもって誰にでも分りやすくまた、
数量的に説明されてきました。

例えば、炭素皮膜抵抗に電流を何アンペア流したら電圧がいくらになりますかとか、
出力WワットのテレビをT時間つけっぱなしにした時の電気代とか、
自動車の最大加速度は重力加速度に路面の動摩擦係数をかけただけにしかならないとか、
そういったことの説明(証明)には常に、数学が顔を出しています。

数学はそれ単体でも十分に学問として発達していますが、
その他の分野にももちろん必要なのです。

モノがビルから落ちていく時の運動の様子を記述し、
どうしてこの形にその物体が落ち着くのかの根拠を示し、
あなたの電子計算機を動かすデバイスの振舞いについても教えてくれます。

その自然現象に隠されているエッセンスの部分のみを抽出し、
一般化し、抽象化して我々の目の前にあらわれるのが数学です。

ビルからモノが落ちていく様と、飛行機からパラシュートで落下する様は、
すべて、微分方程式の初期条件の差だけでしかないわけです。
数学が扱うのは、その微分方程式という、一般的なものです。
これをおさえることで、ほぼ全ての落下現象を数量的に説明できるわけです。
もっとも、外的要因があまりにも多すぎて、
もはや人力では解けなくなることもありますが、
原理的には解けることになっているのです。
(そんなとき我々は、電子計算機を頼ることになります)

数学がなぜ、科学の共通語なのかといえば、
数学のもつ論理性からそうなったのでしょう。
そしてその論理性がまた、みんなから嫌われる原因にもなっているのでしょうが…
(私自身も数学は大嫌いです。つまんないしなんだかエラそうだし)

数学が嫌われている原因にはまた、
ワケのわからない記号を多用するところでしょう。

ところがその記号こそが、論理性を失うことなく、
万人に共通の意識を持たさせることができるのです。

試しに、『日本語』というかなり特異性の高い言語と、
『数学』という汎用性の高い言語を用いて、
ある事柄を説明してみましょう。

『2で割れる数を全て集めろ』

日本語:
2、4、6、8…の全ての自然数と、
末尾がそうなる全ての有理数。例えば、1.2563559496とか。
あと、上記の数で負の数も当然含まれる。
負の数というのは、ゼロよりも小さい数のことである。

数学:
2a (a∈Q

以上です。
どうですか、記号を用いた数学による説明は、すっきりしていますね?
記号とそのルールさえ守れれば、非常にすっきりとした理論を展開でき、
それが自然現象を記述する人達に受け入れられたと云うわけです。

実際の自然現象を記述する役目は、
それぞれの科学の分野の人達にまかせて、
数学は数学独自の考え方を探究していくことになります。

つまり、論理性とそれに用いる記号&ルール。

(ホントにややこしいですよ、 
記号とそのルールだけでのオハナシって… 
目に見えず、手にも触れられず、 
そういったものが「ある」と「定義」してしまえば、 
記号とルールだけの世界には実際に「存在」するのです。 
それが、記号とルール、 
つまり思考に関する約束事だけの世界のはじまりはじまり)

続く>>> 
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